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特定非営利活動法人 CEセンター

School Action Plus(+)

スクールアクションプラス
基礎学力向上の取り組みを行っている学校とその子どもたちへの支援

プレポストテスト(2015年版)

テストの種類と内容(最下段までお読みください)

プレテスト・ポストテストの目的とは、授業開始前後にテストを行い、個々の子ども達の事前学習による習熟度の程度と授業による効果(授業内達成率)を見ることです。

それではテストの種類と目的をご説明して行きます。
まず「全体のプレテスト」とは単元開始直前に実施するまとめのテストです。その単元で学習する内容全般が含まれております。総単元時間に応じて出題数が変わります。同様に「全体のポストテスト」とは単元終了後に実施するまとめのテストです。その単元で学習した内容全般が含まれております。総単元時間に応じて出題数が変わります。「本時のプレテスト」とは、本時開始直前に実施する小テストです。本時で学習する内容に基づく1題、2題または4題で構成されています。次に「本時のポストテスト」とは、本時終了後に実施する小テストです。本時で学習した内容に基づく1題、2題または4題で構成されています。なおプレテストとポストテストの難易度は同じになるようにしてあります。(詳細は下表を参照ください。)

  テストの名称 使う順番  テストの目的   実施時期  
  全体のプレテスト  手順1.  単元開始前に全体的な内容を既に理解
しているかどうかを調べます。
  単元に入る前
  本時のプレテスト   手順2. 本時の指導内容を既に理解しているか
どうかを調べます。
  本時開始前
  本時のポストテスト   手順3. 本時の指導内容を理解することが出来
たかどうかを調べます。
  本時終了後
  全体のポストテスト   手順4. 1単元終了後に理解の積み上げが出来
ているまたは記憶が保持されているか
どうかを調べます。
  単元終了後

プレポストテストの使用パターン

私たちは次の3つの使用パターンをご用意しました。(1)「推奨パターン」でテストを実施することで、本時毎の指導方法の評価や振り返りだけでなく、長期的(単元開始から終了後、次の新しい単元に入る前まで)な達成度や場合によっては子どもの状態まで見えてくることも有るかもしれません。また、(2)「標準パターン」や(3)「簡易パターン」では、ある特定の単元や特定の本時の指導内容を分析したり振り返るのに有効であると思います。
時間的な制約などあるとは思いますが、出来るだけ(1)推奨パターンにてご活用いただけますことお願いしたいと思います。

テスト
実施
パターン
わかること  
単元開始前の全体的な理解度
(事前学習・
定着度)
本時開始前の指導内容の理解度(事前学習)   本時終了後の指導内容の理解度(授業効果) 単元終了後の全体的な指導内容の理解度(授業効果・定着度) 
 (1)推奨パターン
全単元全時間実施
 ○ ○  ○  ○ 
 (2)標準パターン
全単元全時間実施
   ○   ○   
 (3)簡易パターン
必要な項目の実施
       

(1)推奨パターン
 テストの名称  使う順番 テストの目的 実施時期
 全体のプレテスト 手順1.  単元開始前に全体的な内容を既に理解しているかどうかを調べます。  単元に入る前
 本時のプレテスト  手順2.  本時の指導内容を既に理解しているかどうかを調べます。  本時開始前
 本時のポストテスト  手順3.  本時の指導内容を理解することが出来たかどうかを調べます。  本時終了後
 全体のポストテスト  手順4.  1単元終了後に理解の積み上げが出来ているまたは記憶が保持されているかどうかを調べます。  単元終了後

分析例1)
単元1.ひょうと グラフの2時間に手順1.から4.までを実施したと仮定します。

手順1. 全体のプレテスト(単元開始前)ーーー 0点

手順2. 本時のプレテスト(1時間目) −−−0点

手順3. 本時のポストテスト(1時間目)−−−100点

手順2. 本時のプレテスト(2時間目) −−−0点

手順3. 本時のポストテスト(2時間目) −−−100点

手順4. 全体のポストテスト(単元終了後)−−− 100点

これらの結果から次のことが読み取れると思います。
「単元開始前ならびに本時(2時間分)開始前は、これから学習する内容の理解は出来ていなかったまたは忘れてしまったと想像されます。しかし、本時終了後は指導内容を理解・記憶していることが判ります。また、単元が終了した後も指導内容を継続して理解・記憶していることも判ります。これらのことから、このテストを受けた児童にとって授業に用いた先生の指導方法や習熟の方法が有効であったと考えることが出来ます。」

(2)標準パターン
 テストの名称  使う順番 テストの目的  実施時期 
 本時のプレテスト  手順2.  本時の指導内容を既に理解しているかどうかを調べます。  本時開始前
 本時のポストテスト  手順3.  本時の指導内容を理解することが出来たかどうかを調べます。  本時終了後

分析例2)
単元1.ひょうと グラフの2時間に手順2.と3.を実施したと仮定します。

手順2. 本時のプレテスト(1時間目) −−−0点

手順3. 本時のポストテスト(1時間目)−−−100点

手順2. 本時のプレテスト(2時間目) −−−0点

手順3. 本時のポストテスト(2時間目) −−−100点


これらの結果から次のことが読み取れると思います。
「単元開始前ならびに本時(2時間分)開始前は、これから学習する内容の理解は出来ていなかったまたは忘れてしまったと想像されます。しかし、本時終了後は指導内容を理解・記憶していることが判ります。これらのことから、このテストを受けた児童にとって授業に用いた先生の指導方法や習熟の方法が有効であったと考えることが出来ます。しかし、学習した内容を長期的に保持出来ているかどうかは判りません。」

(3)簡易パターン
全単元全時間を実施するのではなく、必要なテストを適宜スポット的に実施します。難しいと予想される単元のある時間のみプレポストテストを実施するなどです。

分析例3)
単元1.ひょうと グラフの2時間目に手順3.を実施したと仮定します。

手順3. 本時のポストテスト(2時間目) −−−100点

これらの結果から次のことが読み取れると思います。
「本時終了後、本時の学習内容の理解は出来たと考えられます。しかし、授業前から既に判ったいたのか、学習した内容を長期的に保持出来ているのかどうかは判りません。また1時間目の内容を理解出来ているのかどうかは判りません。」

プレポストテストのその他注意点

・プレポストテストの区別の仕方
単元1.ひょうと グラフを例にご説明いたします。
プレポストテストはセットでダウンロードできるようになっております。
「全体のプレテスト」、「全体のポストテスト」を印刷していただくと左最上部に単元プレテストまたは単元ポストテストと記載してありますので、それでプレなのかポストなのかを区別してください。「本時のプレテスト」「本時のポストテスト」を印刷していただくとページの左最上部がこのように表記されております。

 2 GA  −1 ひょうとグラフ       または @
小学2年 学校図書 単元1.    単元名          何時間目

左最上部の表記 プレポストテストの区別の仕方
 2GA−1 ひょうとグラフ   右端四角数字の方が プレテスト
2GA−1 ひょうとグラフ @ 右端丸数字の方が ポストテスト

・印刷サイズは全てA4版で統一しておりますが、B4版に拡大コピーしてから輪転機で人数分印刷するなど、先生方の一番使いやすい方法でご使用下さい。

・本時のプレテストならびに本時のポストテストは、用紙を配られた子どもから開始して全員分の用紙を回収するまでに、各々5分掛かるか掛からないかと思われます。

・決して成績をつけるためのテストではないこと、出来なくても気にしないことを強調してください。実施理由として「先生のためにお願いします、みんながどれくらい自分の授業を判ってくれるか知りたいのです」的な関わり方もお奨めです。

・データのまとめ方はご相談ください。専用ツールもご用意してあります。

以上使い方をご理解いただけたでしょうか。宜しければプレポストテストのページへ
お進みください。⇒ 2015年度版 学校図書 算数 プレテスト・ポストテスト
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